モダン表示の振り返り、今回のお題
SharePoint Onlineモダン表示について、2年前から いくつかの記事を投稿してきました。・(2016/06/29) SharePoint ドキュメントライブラリ UI変更(モダン)
・(2016/11/02) モダンUIと呼ばれる SharePoint リストの外観変更
・(2017/09/13) SharePoint Online モダン表示とクラシック表示の比較 リスト・ライブラリ編
今回は 「クラシック表示」と「モダン表示」の調査、第二弾「ナビゲーション」です。
SharePointのナビゲーションメニュー
SharePointには トップリンクバー(Global Navigation)と サイド リンクバー(Quick launch) の2つのナビゲーションメニューが標準でサポートされます。SharePoint 2013(相当のSharePoint Online)以降は、サイトのレイアウトで Seattle と Osloが選択できます。『Seattle と Osloの違い』の記事にもあるように、SeattleとOsloでは トップリンクバーとサイドリンクバーの配置場所が異なります。Seatle クラシック・モダン表示の差異
サイトのレイアウトを Seattleに設定して、クラシック表示とモダン表示を比較してみました。Seattle クラシック表示

Seattle モダン表示

Seattle モダン表示では、クラシック表示と比較して 以下の点が変更されています。
・サイドリンクバーの「最近使った項目(Recent)」は表示されない。
・サイドリンクバーに「従来のSharePointの表示に戻す(Return to classic SharePoint)」が表示される。
・トップリンクバーの「当該サイトへのリンク」は表示されない。
Oslo クラシック・モダン表示の差異
サイトのレイアウトを Osloに設定して、クラシック表示とモダン表示を比較してみました。Oslo クラシック表示

Oslo モダン表示

Oslo モダン表示では・・・というよりは モダン表示では「サイトのレイアウト」とは無関係に ナビゲーションなどが決まっている模様。
モダン表示は、既存サイトとの親和性や Look & Feelの統一は考えられておらず 独自路線をまい進しているようですね。今後、モダン表示が主流になるのだとしたら、サイトのページなどの見直しが必要になりますね。また、モダン表示に対応していないリスト/ライブラリの扱いがどうなるのかも興味があります。今後のUPDATEに期待したいと思います。
(2017.12.26 追記)
まだ 「クラシックが無くなる」というアナウンスはありませんが、2017年夏以降の頻繁なモダン関連 UPDATEから考えると 「クラシックの寿命」は それほど長くないのではないかと思われます。
しばらくの間(恐らく 2018年末ぐらいまで)は モダンとクラシックが混在することになります。SharePointプロフェッショナルであれば「これはクラシックだから」「これはモダンだから」と操作を使い分けられますが、一般ユーザーから見ると 2つのユーザーインターフェイスを使い分けるのは至難の業...。
モダンとクラシック混在であれば 出来る限り Look & Feel(見た目と操作感)を近づけた方が 使いやすいので、「クラシックのレイアウトは Seattleを使う(Osloは使わない)」のが ベターな選択ではないかと思う今日この頃です。
モダンはカスタマイズが困難なので、クラシックページをモダンのようにカスタマイズするっていう手もありますが...無くなる可能性があるもの(クラシック)に 投資する(費用をかける)のも どおかと思いますよね。それならば、クラシックページをモダンページで作り直していく方が 未来志向な感じがする!?